CosmosBlueのブログ

日々のよもやま話を徒然と

ボックスウッドの伐根(10年もの)

10年育ったボックスウッド(西洋ツゲ)を伐根しました。剪定で箱型の面を作れるほど大きく綺麗になっていたのですが、年々その剪定面積が大きくなり自分でやり切れなくなってきたこと、また、どんなに防除してもツゲノメイガに毎年やられること等もあって、手に負えるうちに抜くことにしました。

ボックスウッドはカーポートと建物の境界3.3mに11本植栽されていました。伐根を決意するにあたって、ボックスウッドの根がどれほどのものなのか調べようと思いましたが、ボックスウッドの根張りを確認できる写真がネット上で見つからず、とりあえず一番端の一本を抜いてみて自分でやり切れるかどうか判断することにしました。

というのも、この1列11本のどこかに必ず水道管と門柱用電線が直交しているはずなので、チェーンブロックなどの強力パワーで引っこ抜く手段にためらいもあり、スコップ&ショベルで手掘りする覚悟をしていたからです。

で、一番端の一本を抜いてみました。こんな感じです。

ボックスウッドの根

「なんだこんなもんか」と写真では思うのですが、根の実体はこのヒゲヒゲではありません。このヒゲヒゲの中に木の栄養が集まる根塊があって、そこから様々な方向に強い根が延びています。

裏から見るとこんな感じになっています。

裏側から見た根(一本目とは別の根です)

基本的に主幹ほどの太い根はありません。根塊の横から出ている根は10cmくらい掘れば見つかるので容易にノコギリで切れますが、根塊の真下から延びている根は更に掘り下げないと見えません。

見えるまで掘っても良いですが、自分の場合はノコギリを根塊の下へ水平に入れて抵抗があるところをズンズン切っていき、徐々に斜めに倒しながら下向きの太い根を露出させるようにしました。どこに抵抗があるかを知るためにも、地上の主幹は手でグリグリ揺らせる程度の長さを残しておく必要があります(地上50cm~60cmくらいで主幹を切り、それより下の枝は邪魔なので全て落しました)。

10年ものでも根塊は浅いので伐根自体は一本10分から20分くらいで出来ます。ただ、端の一本を伐根した瞬間に残りの伐根を「やめる訳にはいかない理由」が生じます。

具が丸出しのボックスウッド

そうです、一番端の一本を伐根するとその後は葉が三面だけのボックスウッドが続きます。要するにどこでやめても中身丸出しでみっともないのです。そしてこの無数に広がった針金のような枝がくせものです。伐根だけなら半日で11本終わりましたが、この枝を「燃やせるゴミ」に出せる形状まで裁断するのがかなりしんどい作業です。主幹近くは枝切ハサミでも切れずノコギリが必要だったり、先端は細くクネクネするので剪定ハサミで切るとか、結局11本分の枝葉の整理に丸2日ほどかかりました。

また、自分の自治体では「根」は丸太の扱いになり、直列に積み上げた長さが1.5m未満で粗大ゴミ1点ということでした。主幹をギリギリで切り落とした根は、だいたい15cm~20cmなので11本だと2点分の粗大ゴミ有料処理券が必要になりました。

処分が面倒な根

心配していた配管類については、根塊が浅かったことからそこまでの深さを掘るに至らず、水道管を発見することはありませんでした。ただ、花壇を直交する蛇腹チューブ管(おそらく門柱用電線)を15cmくらいの深さで発見しました。幸い根が抱き込んだりはしていませんでした(しかし埋設浅いっすね)。

何年もので何本抜くかによって労力は変わるため、時間を見積もるのは難しいですが、同じ年月を経たコニファーなどに比べれば伐根自体はそう大変ではありません。プロに頼まず自分で伐根する場合、伐根そのものより枝葉整理の方が時間がかかると思ってください。特に都市部にお住まいで伐採した枝葉を放置しておけない環境の方はプロに頼んでその場で持って行ってもらう方が良いかもしれません。

今回は800円(ゴミ処理券)しか支出していませんが、本数が多いため自分の労力的にはとても大変でした。プロに頼む場合、低木は安いランクだとは思います。しかし料金は掛ける何本になるでしょうから、これが6mや10mだったら20本~30本分かかります。また、それくらいの規模になると軽トラの荷台に枝葉を積めず、ゴミ収集車のチャーターになるかもしれませんので一体いくらになるやらという感じですね。

今回のボックスウッド11本処分作業を誰かのオーダーでやったとするなら自分は5万円は欲しいですね。