CosmosBlueのブログ

日々のよもやま話を徒然と

在宅チェア購入 PLUS NEXIS M01(KC-NX65SL)

在宅勤務用のOAチェアを新調しました。これまでに使用していたOAチェアは在宅勤務の長期化に合わせて2021年に購入したCAINZ Y-30(当時3,980円)というチェアです。座る度に軸がバキバキ鳴るようになり、ガスシリンダーのリングをグリスアップする程度では回復しなくなったので、買い替える事にしました。新調したものはPLUS NEXIS M01というOAチェアです。

PLUS NEXIS M01 背面

Amazonで16,940円でした。PLUSの直営ファニチャーサイトGARAGEでも同価格で購入できます(2024年5月現在)。Amazonを好まない方はGARAGEを選択すれば良いでしょう。

少しだけ高いものにしてみようと思ったのはロッキング機能が欲しかったからです。CAINZ Y-30は背面固定で必要以上に後傾しているため、仰け反ると心地が悪く腰がとても疲れやすかったのです。NEXIS M01は座面連動型のロッキング機能があるので後傾は控えめです。ランバーサポートの出るところはちゃんと出ています。

後傾しすぎない背面

これより安いものだと新品時から既にメカ部がギコギコ鳴るとか、背もたれ角度を調整できるだけの「なんちゃってロッキング」等が増えてきます。また、これより高いものでもガスシリンダーが似たようなものなら、軸がへたるまでの時間に差はありません。今回はロッキング付のコスパ重視でこれにしました。

梱包は思ったより大きかったですが、外出中に置き配されても戸建てならギリギリ許せるくらいの大きさです(H625mm × W665mm × D325mm)。製品梱包のままで届きます(Amazonでは「商品パッケージで発送」と掲示されています)。

製品梱包のままで届きます

ありのまま送られて来たので、こんなフットプリントも普通に貼ってあります。GARAGE物流センターからLandport上尾のAmazon倉庫へ約1か月前の2024年4月10日に入庫したものです。

購入時にAmazonから来たトラッキング情報(ヤマト追跡サービス)で見ると、受付発送はヤマト埼玉AFC支店(川越)で、中継はEC浦和美園ソートセンターになっています。でも現物は上尾から浦和美園に移動したのかもしれませんね。EAZY扱いでしたが届けに来たのはいつものヤマトの人でした。

GARAGEからの送り状(画像は住所・電話番号等を消してます)

箱の側面角と底面にはチェア脚が突き破ったらしき穴がありました。底面の穴は中敷き段ボールもろとも突き破れているのを外からテープで塞いで補強してありました。開封してみるとそれもそのはず、11kgほどの製品梱包としてはプチプチと仕切り段ボールだけというのはいささか貧弱です。箱には「ポリ袋緩衝材」と印刷されているので、これがPLUSの正規エコ梱包仕様なのでしょう。

プチプチと仕切段ボールのみ

突き破れがどこで起こったかについては特定不能です。PLUSかAmazonか、配送か荷役か、そもそも国内ではなく中国からの船便コンテナで起きたかもしれません。まあ、考えても仕方がないので商品自体を徹底的に確認し、傷や汚れの類が無かったので良しとしました。梱包ゴミが大きいので開梱、プチプチ外し、検品は全て戸外(玄関先)でやりました。

さて、パーツのみを家に運び込んで組み立てを行います。

組立説明書

肘とヘッドレストが無いタイプなので手順はたった3つです。

  1. 脚にキャスターを装着してガスシリンダーを挿す
  2. 座面と背面をボルト3本で結合する
  3. 座面下のメカ部分にガスシリンダーを挿す

1. 脚にキャスターを装着してガスシリンダーを挿す

黒のナイロンキャスターが同梱されていますが、軸幅11mm 軸長22mmなので汎用交換キャスターも使用できます。フローリングで直に使用できるようCAINZ Y-30でもウレタンキャスター(5個で1,800円)に換装していましたが、これを外して転用しました。ウレタンはナイロンより柔らかいため重量により接地面積が増え、着座中の転がりはナイロンキャスターよりやや緩慢になります。

汎用ウレタンキャスターに換装

装着はキャスターをがっちり掌で握り、軸をグリグリと小さく左右反復回転させながら入れました。穴がかなりジャストサイズに出来ているため、軸の溝にあるワッシャーが完全に溝に収まるまで圧力をかけないと簡単には入らないです。個体差はあると思いますが組立説明書のように指先で押すだけだと無理じゃないかと思います。

また、NEXIS M01は脚の先端が細いため、換装したキャスターでは軸周りの構造が露出して見栄えが良くありませんし、そこに埃もたまりそうです。同梱キャスターのように軸の根元まで意匠が続いているものが美しく見えて良いようです。


2. 座面と背面をボルト3本で結合する

ボルト穴は前寄りに2つ、背面寄りに1つあり、三角形の配置になっています。結合に当たっては座面なり背面のどちらかを保持しながらL字六角レンチでボルトを締めつけることになりますが、保持する片手側が結構重いので早くどれかを締めて仮固定させたくなります。

しかし、先に1つ2つ締めてしまうと、僅かなズレで3つ目のボルトが入らなくなります。故に、3本を挿してレンチを指1本で軽く締められるところまで締め、そこから先は1回転半づつ、1回転づつ、半回転づつと、3本を均等に締めていくのが良いでしょう。


3. 座面下メカ部分の穴にガスシリンダーを挿す

あとは結合した座面の裏にあるメカ部分の穴にガスシリンダーの先端を挿入して、座面を上から軽く押し付けてガタつきが無いか確認します(ちゃんと入っていれば一回座るだけでもう固定されます)。

XQ338-1 ガスシリンダー

ガスシリンダーには次のような刻印がありました。

XIE QIANG 23.12
NO HEAT OR OPEN
TYPE XQ338-1
EN16955 CLASS3 TUVLGA
BIFMA X5.1

広東省の高品質を売りにしているガススプリング企業ですが、中国企業なので正直なところは分からないです。少なくとも昔ガスシリンダー爆発事故を起こした会社ではないと思います。

現在は工業品質のCLASS4シリンダーも出回っていますが、重量がかさむのと、採用すれば当然価格上昇となるため、この価格レンジではCLASS3のガスシリンダーでやむを得ません。

このガスシリンダーの全形写真を撮り忘れたため、どんな形状だったのか記憶が定かではありません。後から外形的に計測しましたが、脚ベースに入っている部分が見えないため正確ではないと前置きした上で、黒いカバーケースの全長は20cm、そのうち突き出し部が6~7cm程度あり、その上にテーパー部、というあまり汎用品が売っていないタイプのようです(突き出し4cmの物なら割とあるんですけどね)。


雑感

座面はフラットで厚み5~6cm。硬めなので底付き感はありません。メッシュの張りはかなり強く、ロッキングで押される部分でもあるため、包み込むように伸びる感じではありません。ランバーサポーターは3~4cmくらい上下調整できるので、クッションを敷いた場合は調整してみると良いでしょう。

ロッキングの柔らかさは座面下前側にある太いダイヤルを回して調整します。念のためギシり音が無いかあらゆる硬さで試してみましたが問題はありませんでした。ユルユルにしてグイングインしてみたいところですが、これまでCAINZ Y-30は動かなかったこともあり、最初はやや硬めから慣れて行こうと思います。

NEXIS M01 フレームの構造

スクエアフレームとオーバルフレームが合体した、なかなかカッコイイ感じのデザインですよね。

欠点と思わしきものは2点あります。まず先述した11kgという重量です。と言ってもCAINZ Y-30の6kgが異様に軽かっただけで、このクラスのOAチェアで11kgは標準的な重量ではあります。ただ、10年経過したフローリングは表面の化粧層が脆くなってきているので、たとえウレタンキャスターであっても重量は軽い方が良いのです。

もう一つは脚ベースの最長径です。CAINZ Y-30は脚ベースの最長径が50cmくらいでしたが、NEXIS M01は62cmあります。自分のデスクの間口は74cmなので入らないことはありませんが、以前と同じように適当に押し込むとデスクの脚にキャスターがぶつかることが多々あります。

まだ使用期間が浅いので気が付く欠点はこれくらいですが、長期使用すればまた違う何かが見えてくるかもしれません。現段階では価格に対してのクオリティが高く、買って良かった商品と評価しています。