今回はボタン反応が悪くなった東芝エアコンのリモコン(WH-UB03NJ)を分解清掃します。このリモコンは既に生産完了となっていて、市場の流通在庫しか残っていないようです。
自分の家にはこのWH-UB03NJで動作するエアコンが3台あるため、入手できなくなったらどうしようかと思いましたが、TA03EJというのがメーカー推奨代替品になっているようなので、流通在庫が無くなったらそれを買うしかないようです。
使用9年目になるリモコンですが、ボタンを押しても何回かは無視され、かなり強く押すとやっと反応する、といった具合なので接点の清掃で何とかなりそうでした。しかし、電池を替えても液晶が出ないとか、赤外線が出ないとか、そういったケースでは交換が必要かもしれません。
清掃で何とかなりそうとはいえ、分解過程で壊してしまうと別の部屋のリモコンを持ってきて動作させることになってしまうので、今回はちゃんと新品のWH-UB03NJを購入してから古いものを分解清掃しています。
まずは、電池カバーと電池を外します。
次にカバーの取り付け穴にドライバーを差し込んでこじ開けます。
ここで両方の穴のノッチは外れたのですが、そこから短絡的にガバっと開けようとしたところ・・・
割ってしまいました・・・
まあ、キレイに割れたので、これは後でアロンアルファで接着します。しかし、一体どこをこじれば蓋が開くのかが問題です。結局は継ぎ目に沿ってドライバーを這わせていったので継ぎ目がドライバー跡でグニャグニャになりました。
そしてどこから弾け飛んだのか分からない欠片が・・・(割れた部分のものではないです)
蓋を外すとドライバーを差し込むべき箇所が分かりました。
「暖房」文字の横と「運転切換ボタン」の横です。上蓋が雌なのでドライバーなどを差して、押し込みながら表示面側に上げる(もしくは下蓋のノッチを下に押す)というやり方かな?と思いました。後の祭りでございますが。
さて、蓋を外すと上蓋側に基板の裏が見えます。この基板を留めているネジ4本を外します。ドライバーは精密ドライバー(+)の0番です。家庭用の1番だとネジ山を潰してしまうかもしれません。
基板のネジを外したら、基板にハンダ付けされている電池の接点がケースの溝に収まっていますので、壊さないように持ち上げながら基板を外していきます。
これで分解できました。
さて、今回の目的である操作ボタンの接点を清掃していきます。本当は無水エタノールが良いらしのですが、油脂を除去できて浸透せず速乾性のあるものなら良いのだろうと勝手に判断し、いつものパーツクリーナー プラスチックセーフで掃除します。ついでに綿棒も白が無くて黒を使ったので汚れ落ち具合すら分かりません(笑)。
綿棒にパーツクリーナーを浸み込ませてプリント基板を丁寧に拭いていきます。
清掃前との比較写真です。清掃前の写真では、効きが悪かった運転/停止ボタンと温度ボタンの部分が妙に黒ずんでいますが、パーツクリーナーで拭き取った後にはそれが無くなっているのが分かると思います。
では、分解と逆手順で組み立てていきます。組み立て手順で特に注意すべき点はありませんが、基板ハンダ付けの電池接点を壊さないようにしてください。組み上がったら電池を入れてテストします。
新品と同等の軽いタッチでボタンが効くようになりました。ただ、電池カバーがなにやらユルユルになりました。やっぱり謎の欠片は電池カバー周りで生じた破損みたいです。まあ、緊急用のサブですし、特段使用における害も無いのでこれは良しとします。
※自分で分解清掃を行う事を推奨するものではありません。今回は新品を購入した上で古くなったリモコンを分解清掃しています。自分で行う場合は物理的・電気的な破損のリスクを理解した上ですべて自己責任で行ってください。この記事によって被ったあらゆる損害についてブログ主は免責とさせて頂きます