CosmosBlueのブログ

日々のよもやま話を徒然と

胸部レントゲンからのCT精密検査(筋トレ注意)

9月に会社指定の人間ドックに行きました。診断が必要ない部分のみ即日で結果説明があります。筋トレの成果が出たのか軒並み数値は向上しており、特に血糖値(HbA1c)は境界値から安全値まで下がっていたり、体脂肪率が3%ほど下がっていたりと代謝系の数値がかなり向上していました。

と喜んだのも束の間、二週間後に正式な結果通知が届いてビビることに。

胸部レントゲンにて「結節影」の所見があり、なんといきなりのE判定E判定というのは「要精密検査」になります。ここで「結節影」とは何かを調べました。

肺に何か病気ができると、黒っぽく見える肺のその部分だけが白っぽく見えるのですが、それが丸い場合を「結節影」と呼びます。

肺がん、大腸がんなど他の部位のがんの肺への転移、肺結核、肺真菌症(カビで起こる病気)、肺非結核性抗酸菌症、狭い範囲の肺炎、良性腫瘍、古い炎症が治った痕跡などの可能性があります。しかし、血管と血管、血管と肋骨などが重なって、異常がないのに結節影があるように写ることもありますので、精密検査をした結果、特に異常がないということもあり得ます。

(一般社団法人 日本呼吸器学会より引用)

正直これビビりますよね。何でもない可能性もあると言われても、悪い事の方しか目に入らないですね。ガンだったらどうしよう、とか、でも多分今なら早期発見だから治療すればなんとか、とか、長期治療になると色々な人に迷惑かけてしまうな、とか、やっぱり色々考える訳です。で、もうそこでメンタルは底まで沈みます。

しかし、このまま放っておく訳にもいかないし、検査は早い方が良いのは自明なので、人間ドックを実施したクリニックの「人間ドックフォロー窓口」に電話しました。幸いそのクリニックにはCT設備があり、第一段階の精密検査は可能という回答だったのですぐに予約を入れました。呼吸器科医師の空き確保が最優先で、医師の予約日から二週間以上前にCT撮影日を予約するとのこと。私の場合は医師の予約が4週間後、CT撮影が10日後ということになりました(長いっ)。

第一段階の精密検査(ヘリカルCT)でも診断がつかない場合は、MRIや気管支鏡検査が出来る大型病院への紹介という事になるそうです。

結果通知から3日間くらいは落ち込んでいました。家族ともその話をすることは一切なく、悶々としながら平静を装う感じで過ごしました。でも、その後は考えることをやめました。祈りも願いも関係なく、事実は既に自分の体の中で決まっていて、それが数週間後に明らかになるだけの事。これはシュレーディンガーの猫ではない。事実は事実として受け入れなければならない。そう考えてからはいつもの何てことのない自分の生活をするようになりました。

 

CT検査日

10日後CT撮影の日が来ました。胸部CTは食事制限はなく、しっかり食べてからクリニックに向かいました。

人間ドックの時のように検査着に着替えるのだろうと思って服装は全く考えずに行きましたが、着替えは無く上着を脱いだだけで撮影開始でした。少しひんやりした部屋で検査台に横たわり、バンザイして息を止めてトンネルをくぐるだけ。2回撮影をして終了です。

この日は本当に撮影だけで他には何もありませんでした。自分はCT検査が初めてだったので予約時に聞いたところ「医療費三割負担の方でだいたい6,000円くらい用意しておいてください」と言われていました。しかし当日の診療費は4,000円台前半で済みました。

この後ラジエーションハウスの面々が放射線科医とあーだこーだしながら原因を確定していくのだなムフフ...とか意味のない事を考えながら帰路につきました。

 

医師診断日

とうとうこの日がやってきました。これまで平穏に通常生活を送ってきましたが、流石に不安がよぎります。名前を呼ばれて診察室に入ります。

医師「結論から言うと...」

自分「....」

医師「肋骨が骨折して治った痕が写ってました」

自分「.....こっせつ?」

医師「はい」

自分「.....へ?」

医師「ドックで提出した治療歴には記載が無いのですがここ1年の間に骨折しました?」

自分「いいえ、してないです」

医師「強くぶつけたとか転んだとかも?自覚が無いかもしれませんが」

自分「あ...あぁ、そういえば」

肋骨を骨折した自覚は全くないのですが、そう言われると心当たりがありました。半年ほど前、腕立て伏せの最中に脇腹がビキッとなって、その後三週間くらい深呼吸・咳・くしゃみで脇腹に痛みが走る時期がありました。特にくしゃみは屈みこんでしまうくらいビキーンときました。しかし自分では前鋸筋を痛めたものだと思い込んでいて、その間は腕を使う筋トレはお休みにして下半身トレーニングや有酸素運動を中心に継続していました。

医師「痛みが無くなるのに一か月くらいかかったはずなんですがどうでした?」

自分「腕立てを丸二週間休んでもダメだったので更に10日以上休みましたから、そうですね、ひと月弱ですね」

医師「エビデンスとエピソードが一致しますね。時期も前回の人間ドック後ですし」

自分「そうですね、それ以外には心当たりはありません」

医師「レントゲン写真だとこんなふうに怪しい影に見えてるんですが」

自分「これですか...」

医師「CT画像だと骨折痕は明確に分かるんですよ、ほら、こんな感じに他より膨らんで一部がズレてるでしょ?」

自分「おお、ほんとですね」

医師「肺自体には全く異常はありませんでした」

自分「そうですか、よかった」

医師「では今回は異常なしということで確定診断とします」

自分「ホッ...」

 

という訳で胸部レントゲンの結節影は骨折痕が写ったものという事でした。この日の帰り道は解放感から普段はあまり食べない炭水化物大王、札幌辛味噌ラーメン大盛りを食べて帰りました。中高年の筋トレはホントに気を付けましょう。